2011年07月25日 23:53

アナログ放送終了で地デジ難民が大量発生

カテゴリ:ニュース
日本のテレビ放送がついに、地上デジタル放送へと完全移行
しました。これまでの地上波アナログ放送は、東日本大震災で
大きな影響を受けた東北の3県を除き、すべての放送が終了し、
地デジ放送がスタートしています。

日本でテレビ放送がスタートした1953年以来続いていた
地上波の放送ですが、地デジへの移行で幕を閉じることに
なります。テレビ放送に使われていた周波数帯は、今後は
携帯端末向けの放送や、高度道路システムなど、次世代の
伝播サービスのために利用されることになります。すでに動画
などのネット配信はテレビ放送との融合が進んでいますが、
今後は放送サービスも新しい競争が生まれてきそうな気配です。

現在の日本国内では携帯電話の普及が1億台を超えており、
さらにマートフォンの普及で今後も増える一方ですが、
今回の地デジ化により、テレビ放送で利用していた
約370メガヘルツ幅の周波数をデジタル化することで
240メガヘルツ幅まで圧縮しての送信が可能になりました。
残り約130メガヘルツ幅が、スマートフォンなど携帯電話
サービスなど、新しい用途に振り向けられます。

また、地デジ化によって新しいサービスも誕生しそうです。
NTTドコモが子会社を通じて提供する有料の携帯端末向け
マルチメディア放送などがすでに目立ってきており、2012年
4月には商用サービスが実現しそうです。

ほかにも、ITSが自動車の位置情報を電波で集めて事故を防ぐ
計画を進めています。衝突防止システムに電波を活用するほか、
事故や災害現場の映像情報を送受信する移動通信システムの
開発が進んでいます。

しかし、アナログ放送から地デジに移行した途端、全国で
苦情が殺到したようです。各テレビ局が事前に告知を行った
にも関わらず、全国では約18万件もの問い合わせが殺到
したそうで、電波の届きにくい山間部や、チューナーなどの
必要機器を入手したくても、家電量販店で在庫がまったくない
等のトラブルが発生しているようです。  


Posted by tksm2525